読み終えた日:2024年10月26日 71冊目
表紙にも書いてある通り、内容はシンプルで分かりやすい。
著者の猿渡氏が経営しているアンカー・ジャパン株式会社といえば、
いまでは「バッテリー」「充電器」「スピーカー」の取り扱いで名の知れた会社だが、
創業は2013年1月と割と最近で、しかも8年後の2021年には売上300億を達成したという、超急成長企業である。
参入障壁が高い業界に、後発で逆転を可能にした思考法がここに詰まっている。
猿渡氏は自分のことを、決して天才ではないと認識しており、
この思考法は「あくまで凡人が体当たりで身につけたもの」とのことで、非常に勇気をもらえる。
そんな中、学びの深いと感じた内容の一部を抜粋。
やり抜くことは才能ではない。意志さえあれば誰でもできる。諦めないことが、私のような凡人が天才に対抗する1番の手段だ。
全体最適の習慣が身につくと、経営者の視座・視野・視点が手に入り、成長が加速する。一見遠回りに見えるが、全体最適の習慣を身につけることが、個人の成長でも1位になるための最善手だ。
自分が勝ちやすいときは、競合も勝ちやすい。それは中長期では自社が負けやすいということだ。
今日の自分と来年の自分が同じだった場合、成長していないのではなく、時間が経っているのに同じということは価値が減少しているということ。
やらなければいけないことより、やらなくていいことを徹底的に考える。
どんどん仮説を立て、間違っていたら別の仮説を立てる。とにかくこれを繰り返す。
意思決定が速い会社に入れば、自分の成長スピードも速くなる。スピード感とは意思決定の数。ビジネスは決断の連続だ。最終決裁者がスピード決断すれば、メンバー7はその分速く、多く挑戦できる。決断するのが仕事ではなく、決断後から始まる仕事が主戦場だ。
さぼった時間、リラックス時間は、目的の確認に使える。適度にさぼっているときに一歩引いて、今、自分は本当に歩きたい道を歩いているだろうか、と考えてみよう。