読み終えた日:2024年10月11日 68冊目
「孫氏の兵法」を、様々なビジネスシーンを想定しながら訳された本。
学びが多かった。そして、読みやすい。この著者の訳し方はすごくしっくりきた。
約2500年前には既に、現代のビジネスにも通じる本質的な考えに気づいていた人がいたなんて、驚いた。物事の本質は昔からそこまで変わらないともいえる。
一回ではインプットしきれなかったので、定期的に読み返したい本。
下記、特に学びが深いと感じた内容。
人生をなめてはいけない。いつ生きるか死ぬかの場面に出くわすか分からない。それが人生だから、決して侮らず、常に緊張感を持って行動しなさい。
勝負強さは決して運ではない。日頃から勝負におけるあらゆる場面を想定し、常に柔軟に冷静に対応できるよう精神を鍛え上げているからこそ、ここぞの時に力を発揮できる。
人生も仕事も、どんなに劣勢であろうとも、ギリギリまで自分の勝ちを信じている人が勝つ。権威、権力を恐れるべからず。
バカになれる人になる。自分の強さを誇示するように振舞っていると相手も警戒する。しかし、ちょっと抜けたところのある人だなあくらいに思わせると、相手も鎧を脱いでくれる。
競い合って勝つことを第一としながらも、勝敗が決した後に相手を自分の味方に取り込むことを考える。
連勝してはならない。どちらが勝っても負けても傷付けば疲弊する。1番良い勝ち方は戦わずして勝つこと。もっと言えば、相手に喜んで勝ちを譲りますと言わせるくらいの方法を考えなければならない。
好機が来るのを焦らず待つ。攻撃は最大の防御よりも、防御は最大の攻撃なり。
出来て当たり前、がプロの仕事。褒められたら恥と思うくらいでないと、とても人生の勝利者にはなれない。
自分を不死身だと思え。いくつになってもバイタリティを失ってはいけない。生命の塊のような人間になりなさい。
良いことも悪いことも、いつかは終わる。
負ける理由は必ず自分にある。
会社などの組織が危機的状況に陥る原因は、たいていは内部の弱体化にある。
リーダーは心静かに深く考え、何事も厳正に臨む。部下たちに作戦を細かく知らせる必要はない。